無垢フローリングの貼り方で印象は変わる!!貼り方のバリエーションとは?!
無垢フローリングには、色々とフローリングの張り方やパターンがあり、貼り方が違うだけで空間の印象はガラリと変わります。ここでは、無垢フローリングの貼り方のバリエーションについてご紹介します。是非、無垢フローリングのデザインの参考にして下さいね。
フローリングの貼り方とインテリアの楽しみ方の関係性とは?
皆さんは、自分の家の空間でインテリアを楽しみたいと思った時、家具や照明などに関してはよく考えると思います。ですが、実は、部屋の印象を大きく左右するのはフローリングと言う事を知っていましたか?フローリングがバシッと空間に決まる事で、まとまりのある空間が成立すると言われる位、空間作りの中では重要なポイントになります。空間の中でも最も広い面積を占めるフローリングは、その上に配置される家具や照明などにも大きな影響を与えます。なので、自分らしいインテリアを楽しむ為の基礎として、フローリングの貼り方もポイントなのです。
天然の木をそのまま使用して造り上げる無垢フローリングは、張り方にも様々な種類があり、天然木材の素材が生かされた貼り方のバリエーションが色々あります。無垢フローリングに採用する樹種や性能などポイントには色々な項目がありますが、フローリングの貼り方次第で空間の印象は大きく変わります。様々な貼り方のバリエーションから最適なもの選んで、様々な演出を表現していく事ができるので、空間に最適な貼り方を色々検討しながら、素敵な空間造ってインテリアも楽しみましょう。
無垢フローリングの貼り方のバリエーションとは?
一般的な「流し張り」
流し張りは、部屋の方向に沿って真っ直ぐにフローリングを配置していく方法です。一般的なフローリングの貼り方になります。
最も定番な「定尺張り」
定尺張りは、フローリング材を一定幅でずらしながら、平行、または、垂直にフローリングを貼っていきます。ずらす幅に関しては、半分、3分の1と幅を揃えてながらフローリングを貼っていきます。なので、無垢材の並べ方も色々と変わりますが、デザインに規則性があり綺麗な見た目に仕上がります。シンプルな印象でスッキリした空間に見え、また、フローリングのデザインを抑え目にしたい方にはオススメです。
スタンダードな「乱尺張り」
乱尺張りは、色々な長さのフローリング材の四方に本実加工したものが一般的で、フローリング材の長さに関しては一定ではありません。平行、または、垂直にフローリングを貼っていく方法になります。木材の長さにはバラつきがあるので、全体バランスを見た後に貼っていき、一部にフローリング材が偏らないようにしたり、繋ぎ目が縦に揃わないようにしたり、アンバランス感にならないよう配慮します。
乱尺張りは木材の長さを揃える事が不要なので、ロス部材が出にくくコスト削減に繫がります。また、ランダムなフローリングの繋ぎ目なので、リズム感のあるデザインで単調になり過ぎない印象に仕上がります。木目の特徴的な樹種やカット部分で印象が異なる樹種使用したフローリングでは、デザインが一層引き立ちます。比較的リーズナブル価格で上げる事ができる無垢材です。
オシャレな「斜め張り」
斜め張りは、斜めに無垢材を貼っていくので、向きを変えるだけで一気にオシャレ感が際立ちます。個性的な空間を演出でき、はっきりと印象を与える他、変形部屋や空間の奥行きなどを持たせたい場合にも有効です。斜め張りは少々コストがかかりますが、オリジナル空間を作りたい方にはオススメです。フローリングのデザイン性が強いので、個性を出したい時にはオススメです。なので、空間の魅せ場として採用したり、インテリアにもこだわったり、オシャレ空間を演出する事ができます。
個性を演出「市松張り」
市松張りは、同じ長さの小片を縦横に組み合わせた正方形パーツの無垢材を貼っていく方法です。リズミカルな印象を与え、個性を演出するのにオススメです。木色や木目をランダム配置すると、レトロポップな印象に仕上げる事もでき、また、色選びでもレトロ感や上品感など、雰囲気が変わる貼り方です。小学校の床材にも用いられていた事もあり、懐かしさとホッとする印象に仕上げる事もできます。
海外スタイルにマッチする「網代張り」
網代張りは、北欧やフレンチなどの海外スタイルと相性の良い貼り方です。有名なヴェルサイユ宮殿にも採用されており、洗練されたオシャレな雰囲気を演出する事ができます。フローリングに採用する樹種や色合いを選ぶ事で、現代のオシャレなインテリアの一部として空間を仕上げる事が可能です。基本は一定の長さの木材の小片の角と角をハの字に合わせ、フローリングを組み合わせていきます。また、45度にハの字の頂点部分を突き合わせた方法もあり、こちらの方がシャープな印象に仕上がります。
デザイン性の高い「寄木張り」
寄木張りは、無垢材の小片で模様を作るフローリングの貼り方です。明治時代や大正時代に建てられた洋館にも採用されており、クラシカルな雰囲気も感じるデザインが特徴です。一般的なフローリングの貼り方に比べてフローリングの存在感が強く出るので、オリジナル空間を作りたい時にオススメです。空間のテーマに合ったインテリアコーディネートにする事で、無垢フローリングの良さが一層引き立ちます。
スッキリな印象「すだれ張り」
すだれ張りは、途中途中に縦長の木材が入らず、同じ長さの無垢材を貼っていきます。同じ方向に並ぶフローリングは、全体空間が落ち着いた雰囲気で統一され、まとまり感があります。また、視覚的に広がりを感じる張り方でもあるので、スッキリとした広い空間に魅せる事ができます。
品がある「バスケットチェック張り」
バスケットチェック張りは、細長いピースと正方形ピースを組み合わせた貼り方です。かご編みのような見た目からバスケットチェックと言われています。2つのピースバランスが上品さを出し、デザインにモダンさを感じつつ、クラシカルな印象も与えてくれます。
リズム感を感じる「サテン張り」
サテン張りは、同じ長さのピースを2枚並べ、幅の2倍の長さの長方形ピースをフローリングに貼っていきます。生地を織っていく朱子織に似ている事から、サテン織りと言われています。フローリングデザインは、リズム感のある仕上がりに完成します。
フローリングの貼り方のまとめ
無垢フローリングの貼り方にも、色々なバリエーションがある事がお分かり頂けたかと思います。広葉樹や針葉樹を材料にしたもの、細かく破断された無垢材を貼り合わせものなど、貼り方の演出や表現方法はとても豊かです。なので、自分が選んだ木の種類によって、無垢材の特徴と貼り方の特徴が活きたフローリングデザインで、空間を素敵に造っていく事ができます。素材は自然の木になるので、経年変化していってもフローリングに味わい深さが出てくるのも無垢フローリングならではの魅力ですよね。フローリングの貼り方によって、これまでのフローリングとは異なるフローリングで、理想の空間を表現していく事ができます。スタンダードでポピュラーなフローリングの貼り方から、個性が出るようなローリングの貼り方まで、色々とフローリングの貼り方があるので、貼り方にもこだわって素敵な暮らし空間を造っていきましょう。